Perplexity「Computer」発表、19個のAIモデルを同時に動かすエージェントが登場

AI・自動化
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2月27日、Perplexity AIが新機能「Computer」を発表した。

19種類のAIモデルを同時に動かして、複雑なビジネスタスクを自律実行するエージェントシステムだ。

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何ができるのか

Computerは単なるチャットボットではない。Gmail、Slack、GitHub、Notion、Google Drive、Salesforceなど主要SaaSと直接連携して、人間の代わりにタスクを処理する。

例えば「先週のSlackでの議論をまとめて、GitHubのIssueに整理して、関係者にメールで共有して」という一連のフローを、自然言語で指示するだけで実行できる。

モデル選択はシステム側が自動で行う。テキスト処理にはClaude、コード解析にはCodex、リサーチにはPerplexity自社の検索モデルという具合に、タスクの種類に応じて最適なモデルが割り当てられる。

なぜ19モデルなのか

1つのモデルで全てをこなすのではなく、得意分野の異なるモデルを組み合わせるアプローチだ。

これはGitHub Agent HQが同じ週に発表した「複数AIを同じIssueに投入する」思想と共通している。2026年のAI開発は明らかに「シングルモデル」から「マルチモデル協調」へ軸が移っている。

Perplexityの場合、Deep ResearchエンジンがClaude Opus 4.6で動くようになったことで調査精度が大幅に向上したという報告もある。

料金と利用条件

Computerは月額200ドルの最上位プラン「Perplexity Max」専用だ。

既存のProプラン(月額20ドル)では使えない。200ドルという価格設定は、個人ユーザーにはかなり高い。ただしSaaS連携による業務自動化を考えると、ビジネスユーザーにとっては時間削減効果で十分にペイする可能性がある。

ChatGPT(月額20ドル)、Claude Pro(月額20ドル)と比べると10倍の価格だが、提供する価値の層が異なる。チャットボットではなくビジネスプロセスの自動化ツールとして位置づけている。

開発者視点で見ると

Perplexity Computerは「AIエージェントがSaaSを操作する」という方向性を明確にした製品だ。

APIやMCPサーバー経由ではなく、UIレベルでSaaSを操作するアプローチを取っているのが特徴的で、既存のワークフローを壊さずにAIを差し込める設計になっている。

自分でMCPサーバーを構築してClaude Codeに連携させるのと比べると、セットアップの手間が圧倒的に少ない。ただし自由度はその分低い。

競合との比較

サービスアプローチモデル月額SaaS連携
Perplexity Computerマルチモデル自律19種$200Gmail, Slack, GitHub等
Claude Coworkプラグイン型Claude$20-200プラグインで拡張
ChatGPT Operatorブラウザ操作型GPT-5.3$200ブラウザ経由
GitHub Agent HQ開発特化Claude+Codex$19GitHub内
Microsoft CopilotOffice統合GPT系$30Microsoft 365

Perplexity Computerの差別化ポイントは「19モデル並列」だ。他のサービスが1つのモデルに依存する中、タスクごとに最適なモデルを自動選択する設計は、理屈としては正しい。

ただし月額200ドルは個人には高い。チームで使って1人あたりのコストを下げるか、業務自動化による時間削減でROIを出すか、明確なユースケースがないと割に合わない。

セキュリティ面の懸念

19モデルに同時にデータを渡すということは、情報の露出先が19箇所に広がるということでもある。

社内機密文書をComputerに処理させる場合、そのデータがClaude、Codex、Gemini等の複数のモデルプロバイダーに送信される可能性がある。エンタープライズ利用では、データ処理のルーティングとプライバシーポリシーの確認が必須だ。

Perplexityはデータ保持ポリシーを公開しているが、19のモデルそれぞれのデータ処理ポリシーが異なる可能性がある点は要注意。

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