GoogleのAIサービス完全ガイド2026|50個超を全部解説、無料で使えるものはどれ?

AI・自動化
スポンサーリンク

わさびです。

先日Xで「Googleには51個のAIサービスがあるのに、ほとんどの人が全部知らない」という投稿が話題になった。確かにGoogleのAIサービスは多すぎて全容を把握しにくい。

ただ、あの投稿にはいくつか事実誤認が含まれていた。代表的なのが「CC(旧Google Assistant with Bates)はコーディングツール」という記述と、「AntigravityはWindsurf買収で得たチーム」という表現だ。詳しくは後述するが、正確な情報で理解してほしいので、このガイドでは誤りも訂正しながら整理する。

実際のところ、Googleのまともに使えるAIサービスは51個どころではない。チャット・画像・動画・音楽・開発ツール・Workspace内蔵機能まで含めると、2026年2月時点で確認できるだけで60個近くある。

この記事ではそれを全部カテゴリ別に並べて、各サービスの実態と使い道を説明する。


スポンサーリンク

チャット・リサーチ系

Gemini アプリ

Googleの中核AIチャット。モデルはGemini 3.1 Pro(2026年2月時点)で、テキスト・画像・音声・ファイルを扱えるマルチモーダル対応。

プランは4段階に分かれている。

プラン月額主な特徴
無料$0Gemini基本機能
AI Plus$9.99Flash Thinking、NotebookLM拡張
AI Pro$19.99Gemini 3.1 Pro、Deep Research、Veo 3.1
AI Ultra$249.99全機能最高、Project Mariner、CC、YouTube Premium込み

日本語対応済み。日常的なAIチャットならまず試す価値がある。

わさびのおすすめ度: ★★★★★
AI ProかAI Ultraの価値はこのあと紹介する個別サービスの組み合わせで決まる。まず無料版を試してから判断を。


Deep Research

自律的にWebを調査して、リポートを生成するエージェント機能。「〇〇について網羅的に調べてほしい」という指示を出すと、複数のソースを検索・読解・統合してまとめる。

AI Pro以上で使用可能。日本語対応済み。

投資リサーチ、競合調査、技術調査など、従来なら数時間かけて手動でやっていた作業を任せられる。精度は100%ではないので、最終確認は自分でやること前提で使うのが現実的だ。


Deep Think

高難度の推論が必要なタスク向けの強化モード。数学・論理・コーディング問題で特に効果を発揮する。AI Pro以上で使用可能。


NotebookLM

Googleの最も革新的なAIサービスのひとつ。最大300ソース(PDF・YouTube動画・Webページ・テキスト等)を読み込ませ、それを元にQAや要約ができる。

特徴的なのがAudio Overview機能で、読み込んだ資料を元にポッドキャスト形式の音声対話を自動生成する。二人の話者が内容をわかりやすく解説してくれる形式で、耳で聞きながらインプットできる。

マインドマップ生成機能も搭載。資料の構造を可視化できる。

無料プランあり、日本語対応済み。研究者・学生・ライターには特に向いている。

わさびのおすすめ度: ★★★★★
これは本当に便利。論文や長い資料を突っ込んでAudio Overviewを作れば、通勤中に耳で内容を把握できる。無料で使えるので試してほしい。


Illuminate

論文や学術文書を読み込ませると、ポッドキャスト音声に変換してくれる実験的サービス。NotebookLMのAudio Overviewに近い機能だが、こちらはGoogleの実験プロジェクトとして独立している。

無料(実験的)。ただし地域制限ありで、日本からはアクセスできない場合がある。


Learn About

LearnLM(教育特化モデル)を使った学習支援サービス。概念を丁寧に説明し、クイズで理解度を確認しながら学習を進めてくれる。

無料で使えるが、現時点では米国のみの提供。日本からはアクセス不可。


AI Mode(Google検索のAI化)

Google検索にAI推論を組み込んだ機能。複雑な質問、比較、マルチステップの調査に対して、検索エンジンが統合的な回答を生成する。

日本語対応済み。Googleを使う人なら自然と触れる機能になっている。


AI Overviews

検索結果の上部に表示されるAI要約。「〇〇とは」「〇〇のやり方」といった質問に対して、複数ソースを統合した概要を表示する。

日本対応済み。SEO観点からも重要な機能で、ブログ運営者は対策を理解しておくべき。


画像・動画・音楽系

Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)

4K品質の画像生成と、画像内へのテキスト描写が特徴。従来の画像生成AIが苦手としてきた「画像内の文字をきれいに描く」問題を大幅に改善している。

AI Pro / AI Ultraで利用可能。


ImageFX(Imagen 4)

Googleのテキスト→画像生成ツール。Google Labsで提供されており、無料で使える。

Imagen 4モデルを搭載し、細部の描写や照明表現が精度高い。商用利用の可否はGoogle利用規約に従うこと。

わさびのおすすめ度: ★★★★
無料で使える画像生成ツールとしては現状トップクラス。プロンプトを工夫すれば実用レベルの画像が出る。


Whisk

画像と画像を組み合わせてリミックスする独自のアプローチ。テキストプロンプトではなく、参照画像を複数指定してスタイルや構図を混ぜ合わせる。

無料、100カ国以上で対応。日本からも使用可能。


Veo 3.1

Googleの高品質動画生成モデル。4K動画を生成でき、物理挙動のリアリティが高い。AI Pro以上で使用可能。

動画生成AIの競合はOpenAIのSoraやRunwayだが、Veoは品質面で最上位クラスに位置する。


Flow

Veo(動画)+Imagen(画像)+Gemini(言語)を統合した映像制作プラットフォーム。コンセプト指示から映像素材一式を生成できる。

AI Pro以上。映像クリエイターがワークフローを試すには興味深い選択肢。


VideoFX

Veo2ベースの実験的動画生成ツール。Google Labsで無料提供されている。Veo 3.1ほどの品質ではないが、無料で動画生成を試せる入口として機能する。


Lyria 3

30秒楽曲を自動生成するAI音楽サービス。2026年2月18日から段階的な展開が始まった。日本語対応あり。

ジャンル・テンポ・楽器編成を指定すると楽曲を出力する。BGM生成や音楽制作の下書きに使える。

わさびのおすすめ度: ★★★★
動画コンテンツ制作者にとって地味に便利。著作権フリーのBGMを即時生成できるのは実用価値が高い。


MusicFX DJ

リアルタイムで音楽を演奏・調整できるインタラクティブな音楽生成ツール。Google Labsで提供。プロンプトを変更しながらループ演奏を楽しめる。


Lyria RealTime API

開発者向けの音楽生成API。リアルタイムで音楽ストリームを生成でき、インタラクティブなアプリやゲームへの組み込みを想定している。


エージェント・自動化系

Chrome Auto Browse

Googleのブラウザ自律操作エージェント。人間の代わりにChromeを操作して、Webサイトの情報取得・フォーム入力・タスク実行を自動化する。

  • AI Pro: 20タスク/日
  • AI Ultra: 200タスク/日

現時点では米国のみの提供。


CC(旧Google Assistant with Bates)

ここで一つ誤りを訂正する。

Xで話題の投稿では「CCはコーディングツール」と書かれていたが、これは間違いだ。CCは生産性・生活管理エージェントであり、コーディング用ではない。

具体的には毎朝のブリーフィング(天気・予定・ニュース要約)、GmailとGoogle Calendarの自動管理を担う。仕事や日常のスケジュール管理を自律的にアシストするエージェントだ。

AI Ultra専用。現在は米国・カナダのみで提供中。


Opal

自然言語の指示でAIミニアプリを作成するノーコードツール。「家計管理アプリを作って」と書くと、入力フォームや計算ロジックを持つ簡易アプリが生成される。

無料Beta版で、160カ国以上に対応。日本からも使用可能。


Project Mariner

最大10タスクを同時並行で実行できるWeb自律エージェント。Webサイトを横断してリサーチ・データ収集・予約などのタスクをこなす。

AI Ultra専用。現在は研究プロトタイプの位置づけ。


Workspace Studio

Google Workspace(旧G Suite)上でノーコードのAIエージェントを作成するツール。業務フローを自動化するエージェントをGUIで設計できる。

Google Workspace Business / Enterpriseプラン向け。個人向けではなく、法人利用がメイン。


Apps Script + Gemini

Googleのローコード開発環境「Apps Script」内でGeminiを呼び出せる統合。スプレッドシート・Gmailのスクリプトから直接AI処理を組み込める。

無料で使用可能。GASを触れる開発者には即使える機能。


開発・デザイン系

Google AI Studio

Gemini APIを使ったプロトタイプ開発環境。ブラウザ上でモデルのプロンプトテスト、マルチモーダル入力のテスト、Fine-tuningの実験ができる。

無料で日本対応済み。開発者がGemini APIを試す最初の入口として最適。

わさびのおすすめ度: ★★★★★
Gemini APIを使ってみたい開発者はここから始めること。プロンプトエンジニアリングのテストにも便利。


Stitch

自然言語でUIを生成し、Figmaにエクスポートできるデザインツール。「ログイン画面を作って、青いボタンで」といった指示からモックアップが生成される。

無料(350回/月)。デザイナーとの共同作業にも使えるし、開発者が一人でモックを作るのにも向いている。


Antigravity(旧Windsurfチーム)

ここでも誤りを訂正する。

Xの投稿では「AntigravityはGoogleがWindsurfを買収して得たチーム」と書かれていたが、正確にはacqui-hire(人材買収)であって、製品・会社の買収ではない。

買収額は約24億ドル。WindsurfのチームをGoogleが引き抜いた形で、Windsurf自体のサービスはOpenAIに取得された。Googleが手にしたのはチームのノウハウと人材であり、Windsurf製品そのものではない。

AntigravityはVS CodeベースのAI IDEで、現在無料プレビュー中。コード補完・リファクタ・テスト生成を担うAI IDE環境として開発が進んでいる。


Firebase Studio(旧Project IDX)

ブラウザ完結型のフルスタック開発環境。ローカル環境のセットアップ不要で、Web・モバイル・サーバーサイドを含むアプリ開発ができる。

無料。Firebaseとのシームレスな連携が強み。プロトタイプを素早く作りたいときに有用。


Jules

GitHubのリポジトリに連携して自律的にコーディングタスクをこなすエージェント。バグ修正・機能追加・PRの作成などをGitHubイシューをベースに自律実行する。

無料パブリックベータ。GitHubを使っている開発者なら試せる。

わさびのおすすめ度: ★★★★
GitHubのイシューを処理してくれるのは実用的。完璧ではないが、単純なバグ修正や定型作業には使える。


Gemini Code Assist

VS Code・JetBrainsに対応したコード補完ツール。インラインでコードの提案・説明・リファクタを行う。GitHub CopilotやClaude Codeの競合に当たる。

個人は無料。Workspace連携の法人プランもある。


Gemini CLI

ターミナル内からGeminiを呼び出せるコマンドラインツール。オープンソースで公開されており、1000リクエスト/日まで無料。

ターミナル作業の中でAIにコードを相談したり、ファイルを解析させたりできる。


Google Workspace 内蔵AI

Google Workspaceに組み込まれたAI機能は、すでに日常業務に浸透しはじめている。

機能内容
Gmail AIメール下書き自動生成、長文メールの要約
Sheets =AI()関数スプレッドシート内で自然言語関数、データ分析の自動化
Slides AIスライド自動生成、プレゼン内の画像生成
Google VidsAIスクリプト生成・動画制作・AIアバターによるナレーション
Docs AI文書のドラフト生成、要約、構成提案
Meet AI会議のリアルタイムノート、会議後サマリー自動生成

これらはWorkspaceのプランに含まれており、法人ユーザーには特に影響が大きい機能群だ。


日常プロダクト系

Ask Photos

Googleフォトに保存した写真を自然言語で検索できる機能。「去年の夏に行った海の写真」「猫が写っている画像」といった指示で該当写真を見つける。

現在は米国中心の提供。


Live Translation

70言語をリアルタイム翻訳する機能。対面会話・動画・通話などの音声をその場で翻訳する。日本語対応済み。


Search Live(Project Astra)

カメラ越しにリアルタイムでAIが解説してくれる機能。画面に映るものについて「これは何?」「どう使う?」と聞くと即座に回答する。

日本語対応済み。Googleのユニバーサルアシスタントビジョン「Project Astra」の実用化形態。


Google Lens

ビジュアル検索の定番。スマートフォンカメラで撮影した画像を元にWeb検索できる。植物・動物・商品・テキストの認識に対応。日本語対応済み。


モデル・インフラ系

Gemma 3 / 3n

GoogleのオープンソースLLM。ローカル環境で実行できるモデルで、Ollamaなどのツールから利用可能。

Gemma 3nはモバイルデバイス向けに最適化された軽量版。開発者・研究者・プライバシーを重視するユーザーに向いている。


SynthID

AI生成コンテンツに電子透かし(ウォーターマーク)を埋め込む技術。画像・テキスト・動画・音声に対応し、SDKが公開されている。

AI生成物の出所追跡・フェイク検出に使われる基盤技術。


MediaPipe

デバイス上でMLを実行するためのオープンソースフレームワーク。顔検出・ポーズ推定・手のジェスチャー認識など、カメラ入力をリアルタイム処理するアプリ開発に使われる。


TensorFlow

言わずと知れたGoogleの機械学習フレームワーク。研究から本番デプロイまで対応し、オープンソースで公開されている。


Project Astra

GoogleのユニバーサルAIアシスタント研究プロジェクト。マルチモーダル・リアルタイム・長期記憶を組み合わせた次世代アシスタントのビジョン。Search LiveはAstraの実用化の一形態。


Project Genie

テキストから3Dインタラクティブワールドを生成する研究プロジェクト。指示文だけでゲームのような3D空間を作れる。

AI Ultra専用、米国のみ(現時点)。


Xで話題の投稿の誤り訂正まとめ

この記事を書くきっかけになった「51個リスト」の主な誤りをまとめておく。

誤り1: 「CCはコーディングツール」

CCは生産性エージェントだ。毎朝のブリーフィング・Gmail・Calendarの管理を担うツールで、コーディング機能は持っていない。コーディング系ツールはGemini Code Assist、Jules、Antigravity、Firebase Studioが別に存在する。

誤り2: 「AntigravityはWindsurf買収で得た」

これはacqui-hire(人材買収)であり、製品買収ではない。Googleが買収したのはWindsurfチームの人材であり、Windsurf製品はOpenAIが取得した。買収額は約24億ドル。ニュアンスの違いだが、技術業界では重要な区別だ。

補足: 実際のサービス数

「51個」という数字自体も、カウント基準によって大幅に変わる。Workspace内蔵AIを個別に数えるか、モデル・APIを含めるかで60個を超える。「51個」という数字にそれほど意味はない。


プラン別・使えるサービス一覧

完全無料で使えるもの

  • Gemini(基本チャット)
  • Google AI Studio
  • Jules(パブリックベータ)
  • Gemini CLI(1000req/日)
  • Opal(Beta)
  • Stitch(350回/月)
  • Antigravity(プレビュー)
  • ImageFX
  • VideoFX
  • MusicFX DJ
  • NotebookLM(基本)
  • Apps Script + Gemini
  • Gemini Code Assist(個人)
  • Google Lens
  • Whisk
  • Firebase Studio

AI Plus(.99/月)以上

  • Flash Thinking
  • NotebookLM拡張機能

AI Pro(.99/月)以上

  • Gemini 3.1 Pro
  • Deep Research
  • Deep Think
  • Veo 3.1
  • Flow
  • Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)
  • Chrome Auto Browse(20タスク/日)

AI Ultra(9.99/月)専用

  • Project Mariner(10並行タスク)
  • CC(生活管理エージェント)
  • Project Genie(3Dワールド生成)
  • Chrome Auto Browse(200タスク/日)
  • YouTube Premium込み

日本で使えるもの・使えないもの

日本対応済み(使えるもの)

サービス備考
Gemini アプリ無料〜Ultra
Deep ResearchAI Pro以上
NotebookLM無料〜
AI Mode / AI OverviewsGoogle検索
Lyria 3段階展開中
Google AI Studio開発者向け
ImageFXGoogle Labs
Whisk100カ国以上
Gemini Code Assist個人無料
Gemini CLIOSS
Live Translation70言語
Search Live日本語対応
Google Lensスマートフォン
Firebase Studio無料
Julesパブリックベータ
Opal160カ国以上
Stitch無料

現時点で日本未対応・制限あり

サービス状況
CC(生産性エージェント)米国・カナダのみ
Chrome Auto Browse米国のみ
Project MarinerAI Ultra / 研究段階
Project Genie米国のみ、AI Ultra
Learn About米国のみ
Ask Photos米国中心
Illuminate地域制限あり
Workspace Studio法人向けプランのみ

わさびの総評

Googleのすごいところは、無料で触れるサービスの多さだ。ImageFX・NotebookLM・Gemini CLI・Jules・Google AI Studio・Firebase Studio、これだけでもかなりのことができる。

一方で弱点もある。最上位機能の多くが米国・カナダ先行で、日本ユーザーはしばらく待つことになる。AI Ultraの$249.99/月は機能的には最強だが、日本でCCを使えない現状では費用対効果が薄い。

個人的に日本ユーザーに今すぐおすすめできる組み合わせはこれだ。

  1. NotebookLM(無料)→ 大量の資料を読む作業を自動化
  2. Google AI Studio(無料)→ 開発者はGemini APIをここで試す
  3. Gemini CLI(無料)→ ターミナル作業に組み込む
  4. ImageFX(無料)→ 画像生成のまず一手
  5. AI Pro($19.99) → Deep ResearchとVeo 3.1が目的

Claudeをメインに使いながら、Googleの無料ツールをうまく組み合わせるのが2026年の賢い使い方だと思っている。


参考: Google AI公式 / Google Blog / Google Workspace Updates / The Verge / TechCrunch(2026年2月時点の情報)

AI最新ニュースまとめ2026

あわせて読みたい


わさび(@akaponpon440)はあかはらVラボの管理人。ニホンイシガメ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました