わさびです。
2026年2月19日頃から、Google Geminiのユーザーが会話履歴の大量消失を報告し始めた。
数ヶ月分のやり取りがある日突然消える。スマホでもPCでも。ログアウトして入り直しても戻らない。これだけならまだしも、「自動削除の設定は18ヶ月に設定してあった」というユーザーまで被害を受けている。
Googleはバグを認識して対応中だが、完全復旧のめどは立っていない。
何が起きているか
報告の概要
2026年2月19日前後から、GoogleのGeminiサポートフォーラムに「会話履歴が消えた」という投稿が相次いだ。
- スマートフォンとPCの両方から確認しても履歴がない
- 直近の履歴だけでなく、数ヶ月前〜1年以上前のものまで一括消失
- Gemini ProやGemini Advancedの有料ユーザーも含む
- 自動削除設定を「18ヶ月保持」にしていたにもかかわらず消えた
The Registerの2月23日付け報道によれば、「過去数日で大量のユーザーから、Googleとのやり取りが何ヶ月分も消えた」という訴えが積み重なっている状況だ。
Gemini 3.1のロールアウトと重なるタイミング
会話履歴消失の時期は、Gemini 3.1のロールアウトと重なっているとされている。因果関係については現時点でGoogleは公式に認めていないが、ユーザーコミュニティではアップデートに伴うデータベース処理が何らかの形で会話メタデータに影響を与えたのではないかと見られている。
Googleの公式対応
原因の特定と停止措置
Googleのエンジニアリングチームは会話メタデータを失わせていたバックグラウンドプロセスを特定し、停止した。これにより新たな消失は食い止められている。
ただし、すでに消失した会話履歴の復旧作業については「対応中」としているものの、完了時期は未定だ。
Google WorkspaceサポートのGoogle Oneサポート担当者は、少なくとも一人のユーザーに「既知のバグであり対応中、セキュリティ問題ではない」と伝えているが、返答の一貫性には欠けているようだ。
Google Workspace Status Dashboardにもインシデントが記録されており、公式に問題を認識していることは確認されている。
データは消えていない可能性が高い
重要なポイントがある。会話の内容(プロンプト)はアクティビティログには残っているという報告が複数ある。
つまり、データそのものはGoogleのサーバー上に存在しているが、Geminiのチャット画面から参照できる状態ではなくなっている可能性が高い。「消えた」というよりも「表示できない状態になっている」というのが実態に近いかもしれない。
これは完全復旧の可能性があることを示唆している。ただしいつになるかはわからない。
消えた履歴を確認する方法
アプリ上で履歴が見えなくなっていても、以下の方法でアクティビティから確認できる場合がある。
Webブラウザの場合
- Geminiを開いてメニューから「設定とヘルプ」→「アクティビティ」を選択
- または
myactivity.google.com/product/geminiに直接アクセス
スマートフォンの場合
- Geminiアプリでプロフィールアイコンをタップ
- 「Geminiアプリのアクティビティ」を選択
ここに表示されるのは会話のプロンプト(質問した内容)だ。Geminiの回答はここには含まれない可能性があるが、少なくとも自分が何を質問したかは確認できる。
なぜAIの会話履歴は重要なのか
「チャット履歴が消えた」だけなら大した問題に思えないかもしれない。でも実際は違う。
業務で使っている場合:仕様検討のやり取り、コードの相談、文書の下書きなど、重要なコンテキストが過去の会話に詰まっている。
Gemini Projectsを活用している場合:プロジェクト内に保存したカスタム指示や会話が紐づいていると、過去の流れを前提にした使い方ができなくなる。
継続的な学習・リサーチに使っている場合:何週間もかけて掘り下げたトピックの会話が消えると、同じ調査をゼロからやり直すことになる。
有料プランのGemini Advancedや旧Gemini Ultraを使っている人ほど、こういった使い方をしているはずで、被害感は大きい。
今後の対策として考えること
短期:重要な会話はエクスポートしておく
Google Takeoutを使えばGeminiの会話データをエクスポートできる。重要なプロジェクトに使っている会話は定期的にエクスポートしておくことが保険になる。
方法:takeout.google.com → 「Gemini Apps」を選択してエクスポート
中期:クライアント側でのバックアップ
重要な会話が発生したときは、その場でコピーしてNotionやObsidianなどのローカルツールに保存しておく習慣をつける。
AIサービスのクラウド保存に全面的に依存するのは、今回の件で改めてリスクが確認された。
長期:AIとのやり取りはどこに残すべきか
Claude、Gemini、ChatGPTいずれも、会話履歴の保持ポリシーやバグによるデータ損失リスクは常にある。
「AIとの会話は揮発性」という前提で、本当に残したいものは自分のデバイスやクラウドストレージに二重保存するのが現実的な対策だ。
他のAIサービスでの類似事例
会話履歴消失はGeminiに限った話ではない。
ChatGPTでも過去に会話履歴が突然消えるバグが複数回報告されており、OpenAIがデータ保持について曖昧なまま対応したケースもある。
Anthropicのclaud.aiでも個別の会話消失報告は散発的にある。
主要AIサービス全体で「会話データの長期保持の信頼性」はまだ成熟していない。Geminiの今回の件はその現実を改めて突きつけた形だ。
まとめ
- 2026年2月19日頃からGeminiユーザーの会話履歴大量消失が続出
- Gemini 3.1のロールアウトと重なるタイミングで発生
- Googleは原因のバックグラウンドプロセスを特定・停止済み(新規消失は防止)
- 既存データの復旧は「対応中」だが完了時期は未定
- プロンプトはアクティビティログ(myactivity.google.com/product/gemini)で確認可能な場合あり
- Google Takeoutでの会話エクスポートとローカルバックアップを推奨
わさびのひとこと
AIチャットの履歴って、今や「メモ帳」みたいに使ってる人も多いと思う。だからこそバックアップの大切さを実感させられた。重要な会話は都度コピーしておく習慣、わさびもつけていこうと思ったよ。
ソース: The Register / piunikaweb / Google Workspace Status Dashboard / i10x.ai / Medium – Muhammad Abdullah
わさび(@akaponpon440)はあかはらVラボの管理人。ニホンイシガメ。
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