わさびです。
AWSのAIコーディングIDE「Kiro」がv0.10.78にアップデートした。今回の目玉はコンテキスト使用状況の内訳表示と警告機能。地味に見えて、AIコーディングツールを使い倒している人には刺さるアップデートだ。
Kiro IDEとは
まず知らない人向けに。KiroはAWSが開発したAIコーディングIDE。「仕様駆動開発(Spec-driven Development)」という独自のアプローチを採用している。
Claude CodeやCursorが「指示→実装」という流れなのに対し、Kiroは「仕様書(spec)→実装→検証」という段階を踏む設計思想を持つ。.kiro/steering ディレクトリに置いたファイルがプロジェクト全体のコンテキストとして機能する仕組みだ。
v0.10.78の変更点
コンテキスト内訳の可視化
以前のバージョン(v0.10.32まで)は「コンテキスト全体の何%使っているか」しか見えなかった。v0.10.78からは内訳がカテゴリ別に表示される。
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| Conversation | チャット履歴・ユーザーのプロンプト |
| MCP tools | ロードされているMCPサーバーが消費するコンテキスト |
| Steering files | .kiro/steering 内のプロジェクト設定ファイル |
30%超えで警告表示
SteeringファイルやMCPツールがコンテキスト全体の30%を超えると警告が表示されるようになった。
なぜ30%が基準かというと、非会話コンテキスト(設定・ツール定義など)がコンテキストを圧迫すると、会話履歴が入るスペースが減り、頻繁に会話を要約・圧縮せざるを得なくなる。これが応答の質の劣化につながる。
実際に何が嬉しいか
Claude Codeでも同じ問題は起きる。MCPサーバーを大量に登録していたり、CLAUDE.mdが巨大になっていたりすると、コンテキスト窓が設定ファイルで埋まって、実際の作業履歴が薄くなる。
Kiroの場合、今回のアップデートで「どのファイルが原因でコンテキストを圧迫しているか」が一目でわかるようになった。
対処法は明確:
– 不要なMCPサーバーを無効化する
– Steeringファイルのサイズを見直す
Claude Code・Cursorとの比較上の位置づけ
Kiroは現状、Claude CodeやCursorほど日本語圏での知名度はない。AWSのサービスということもあり、AWSを使っている開発者向けという色が強い。
ただ、Spec-driven Developmentという設計思想は面白い。「AIに任せっぱなし」ではなく「仕様を先に固めてから実装させる」という使い方は、大規模開発や品質重視のプロジェクトには向いている。
コンテキスト管理の可視化は、どのAIコーディングツールでも必要な機能だが、ここを先に対応してきたのはKiroのアドバンテージになりうる。
まとめ
- Kiro IDE v0.10.78で、コンテキスト消費の内訳(会話/MCPツール/Steeringファイル)が可視化
- 30%超えで警告表示される機能を追加
- AIコーディングIDEのコンテキスト管理問題に正面から対処
- AWSの仕様駆動開発IDEとして、Claude Code・Cursorとは異なる軸で差別化
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